犬の「ひなたぼっこ」はメリットだけでない?注意したい点とは
ぽかぽかした陽気の日に、家の中でひなたぼっこをするのが好きな犬もいるでしょう。犬にとってひなたぼっこはメリットもありますが、注意が必要なこともあるようです。
犬がひなたぼっこする理由は?
太陽の光が届き、のんびりと安心して過ごせる環境が整っていれば、どんな犬でもひなたぼっこを好きになる可能性があります。
犬が室内でひなたぼっこする理由としては、下記のようなことが考えられるでしょう。
①気持ちがいいから
犬もあたたかい光を浴びることで、「気持ちがいい」と感じるようです。ひなたぼっこをしながら機嫌のよい表情をしているときは、気持ちがいいと思っているかもしれません。
②あたたまりたいから
特に寒い季節の場合、室温が低いことも。体をあたためるために窓際でひなたぼっこをして、暖をとる犬もいるでしょう。
③窓の外に気になるものがあるから
窓際は外が見えるので、犬にとって好奇心が刺激される場所。さまざまなものが見えるので、興味を惹きつけられやすいようです。外を眺めながら、あたたかい太陽の光を浴びる犬もいるでしょう。
犬がひなたぼっこするメリットは?
犬がひなたぼっこするメリットには、下記のようなことが考えられます。
①幸せホルモンの「セロトニン」が分泌される
陽の光を浴びると、セロトニンという物質が分泌されます。これは犬の精神状態を保つのに重要なホルモンだと考えられており、体内時計の改善や、精神的な落ち着きなどを得ることができるといわれています。
②成長ホルモンが分泌される
陽の光を浴びることで、成長ホルモンの分泌を促す効果も期待できます。体の成長だけでなく、肌や体内の調子を整える効果もあると考えられています。
③ビタミンDをつくることができる
紫外線を浴びることによって、体内でビタミンDをつくることができます。その量はわずかではありますが、ビタミンDを体内で維持するためには、食事からの摂取だけではなく、陽の光を浴びることも大切でしょう。
犬がひなたぼっこする際の注意点は?
犬にとってメリットが多いように見えるひなたぼっこです
まず、犬が強い日差しを過剰に長時間浴び続けてしまうと、紫外線が関与する皮膚炎の「日光過敏症」になる恐れも。
日光過敏症になると、鼻先や鼻のまわりに赤みが出たり、脱毛などを起こす場合もあります。
動きの鈍くなっているシニア犬や、ケージの中で動く範囲が限られている犬の場合は、熱中症や脱水症状にも注意が必要でしょう。
過ごしやすい場所に適宜移動させてあげましょう。
犬がひなたぼっこするときにできる工夫は?
犬のひなたぼっこで飼い主さんが配慮してあげたいことは、犬が暑さやそのときの様子に応じて、自ら場所を変えられるようにしてあげることです。
また、部屋に日光を取り入れるためにカーテンなどがあいていると、夏場でなくても意外と室温が高くなってしまいがちです。
室温が上がりすぎないような対策として、サーキュレーターやエアコンを使うとよいでしょう。